ネパールに住みたいと思う人にとって一番の壁になるのは、ビザの問題です。ネパールは他の国に比べてビザの取得が難しい国で、観光ビザでは年間最大150日までしか住むことができません。一年を通して住みたいなら、残り約7か月分、他のビザを取得する必要があります。

ビザの種類としてはビジネスビザや就労ビザ、配偶者ビザや投資家ビザなどがあります。しかし就労ビザも含め、ネパール政府の厳しい(というか面倒くさい)審査があるため、僕みたいにのんびりネパールで過ごしたい人にとっては現実的な方法ではありません。

そこで最もお勧めなのは、大学に留学して学生ビザを取得することです。最も入学難易度が低いのがトリブバン大学ビソバサ言語学科です。日本人を含む大勢の外国人が、ここでネパール語を学びながら長期滞在しています。高卒以上の学歴があれば誰でも入学OKという門戸の広さも人気の理由ですね。ビソバサ大学では、ネパール語学科以外にもネワール語やチベット語などの学科もありますが、希望生徒が少ないとクラスが開かれないこともあります。

ネパールに住むなら、正しいネパール語を勉強しておくのが個人的にお勧めです。日本人というだけで誰でも正しい日本語を喋れるわけではないのと同じく、大多数のネパール人もけっこういい加減なネパール語を使っています。それがネイティブってもんだと言えばそうなんですが、正しい文法や表現を分かったうえで会話的にするのと、よく分かってないままなんちゃってネパール語を使うのは、やっぱり違いますからね。

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留学生を広く受け付けているトリブバン大学の教育部・言語学科はこの建物です。大通りからすぐ見えるところなので、分かりやすいと思います。

トリブバン大学の公式Webサイトはこちら

ビソバサは約半年単位で授業が行なわれます。2月スタートと8月スタートがあり、半年もしくは一年単位で申し込みができます。授業は月曜から金曜まで毎日あり、一日の授業は約1時間半です。授業時間帯は10時スタートだったり11時スタートだったりしますが、入学後、大学の判断でクラス分けが行なわれますので事前には分かりません。クラス発表後、都合のいい時間に変更してほしいと言えば、希望を聞いてもらえることもあります。

ネパール語学科では、デバナガリ文字の読み書きや基本的な文法から学ぶことができ、先生は英語で意味を解説しながら教えてくれます。日本語で授業してくれるネパール語クラスはありません。ネパール人が日本語を勉強する学科はあるので、大学内に日本語が分かる先生はいます。日本人の先生も、確か今一人かな?働いておられます。ちなみに日本人が日本語学科に留学するということはできません。って当たり前か。笑

 

このビソバサ大学への入学方法もいずれブログで詳しく書きたいと思っていますが、注意点をひとつ。ネパールのこうした手続き系は、頻繁にやり方が変わります。ビソバサも半年に一度申し込みチャンスがありますが、毎回やり方が変わりますし、担当者の気分によって必要な書類が変わったりします。というか、ちゃんと全てを説明できる人がいないのです。なのであくまでも現時点での最新情報ですので、これから大学に入学したい人はご自身で確認しつつ手続きをしてくださいね。

あとネパールの手続き的なことをする時の鉄則ですが、まずそこに行って話を聞くことから始まることも覚えておいてください。そして、窓口の人がやり方や必要な書類などを親切に教えてくれることは、まずありません。自分から上手に質問しないと何も教えてくれません。実際トリブバン大学のWebサイトを見ても何も分かりませんし、入学申込書にもそういうことは書いてありません。

たとえば留学に必要な書類に関しても、何がいるの?と聞くと、そのうちの一つか二つを教えてくれます。入学申込書と銀行の残高証明がいるよ、みたいな感じです。でもそれを準備して行けば、パスポートのコピーもいるよ、と別のものも要ると言います。それも準備していけばさらにまた顔写真が3枚必要だ、などと言ってきます。またまた出直して写真を撮ってきたら、○○のコピーはあるのか?と。

『ちょっ・何が必要なのか最初に全部教えてくれ!』と、誰しもが思いますが、それができないのがネパール人なのです。事務の人自身も面倒でしょ?必要なものリストを最初に準備してそれを配れば楽でしょ?と思いますよね。でも、たとえそういうリストを作ってもミスがあり、また次回にはやり方が変わっている、それがネパールなのです。

さらに担当の人が機嫌が悪いと教えてくれませんし、せっかく訪ねても担当者が休みということもよくあります。ビソバサなんて大学入学手続きを受け付ける担当者がひとりしかおらず、その人が休みだったり機嫌が悪かったりすると何もできません。他の人が代行できるシステムを作る気はないようです。

ほんとこの辺の頭悪さ加減(←失礼)は、日本では考えられないレベルです。なのでビソバサの日本人学生たちと話をすると、よく手続き時の面倒くささの話から始まって、悪口になってしまいます・・・(笑)。トリブバン大学の人たちも苦労しながら学生ビザ取得の道を開いてくれているので、感謝すべきことなんですけどね。

ですから、ビソバサ留学のために何が要るの?というのはあまり良い質問の仕方ではありません。事前によく考えて「○○は要るの?要らないの?」などと質問しなければなりません。それでも、手続き完了までに何度も足を運ぶことになることは覚悟する必要があります。これらの点は、ビソバサ以外の大学に入る時にも当てはまります。

それでもそうした苦労を経て、ネパールでキャンパスライフを送っている人は大勢います。ネパールという国、そしてネパール人を理解することにもなりますから、ネパールに長く住みたいと思う人にはすべてが良い勉強になるのも事実です。

ビソバサには世界各国から様々な年齢層の学生が集まっています。僕が知る限りでも、日本、韓国、中国などのアジア圏からはもちろん、アメリカ、イギリス、イタリア、フランス、ドイツ、スウェーデン、ウクライナ、トルコ、オーストラリア、チリなどから来た人たちが通っています。色んな国の人たちと知り合える面白さもあると思います。

今ビソバサ大学生の友達に聞いて入学方法をできるだけ詳しくまとめているところです。何かご質問があればコメントくださいね。