大使館からのお知らせが届いた人はすでにご存じだと思いますが、年明け早々からバンダが行なわれるようです。新憲法の制定・公布予定日である1/22が近づくにつれて、様々な政治活動が行なわれる可能性があります。在住者の方はもちろん、旅行者の皆さんも十分ご注意ください。

念のため、大使館からのお知らせを転載しておきます。

反政府抗議活動の予定について

大使館に入った情報によりますと、連邦共和戦線(ネパール統一共産党マオイストが主導)などの政党連合(30政党参加)は、政権与党の連邦制案に抗議するため、各主要民族等を中心とする地域ごとの抗議活動を、以下の予定で行うとしています。

なお、これら予定については、今後の政局により中止・変更の可能性が多分にありますので、できるだけテレビ等で最新の情報入手を心がけて下さい。

1月9日 極西部のうちダルチュラ、バイタディ、ダデルドゥラ、ドティ、バジャン、バジュラ、アチャム郡、中西部のうちフムラ、ムグ、ドルパ、ジュムラ、カリコット郡でバンダ(ゼネラル・ストライキ)。

1月11日 東部のうちスンサリ、モラン、ジャパ、イラム、パーチタル、テラトゥム、ダンクタ、ボジプール、ウダヤプール、コタン、オカルドゥンガ、ソルクンブ、サンクワサバ、タプレジュン郡、西部のうちカピラバストゥ、ルパンデヒ、ナワルパラシ郡を除く全郡、中西部のうちピュータン、ロルパ、サリヤン、スルケット、ルクム、ジャジャルコット、ダイレク郡でバンダ。

1月12日 タライ地域のうちカンチャンプール、カイラリ、バルディア、バケ、ダン、カピラバストゥ、ルパンデヒ、ナワルパラシ、チトワン、パルサ、バラ、ラウタハト、サルラヒ、マハッタリ、ダヌシャ、シラハ、サプタリ、スンサリ、モラン郡でバンダ。

1月13日 中部のうちカトマンズ、ラリトプール、バクタプール、カブレパランチョーク、シンデュパルチョーク、ヌワコット、ラスワ、ダディン、マクワンプール、シンズリ、ラメチャップ、ドラカ郡でバンダ。

一方、政権与党側では、与党案のアピールのため、1月3日、ネパール全郡で屋外集会を開催予定です。

これらの活動により、昼間、交通渋滞が発生したり、抗議団体と治安部隊との衝突の可能性がありますので、人混みに近づかないなど御注意下さい。また、バンダの際は、公共交通機関が使用できなくなる可能性もあることから、御注意下さい。

ネパールでは民主化したタイミングで、それまでの憲法が廃止されました。そして新憲法を作るための議会選挙が行なわれましたが、結局その制憲議会は期日までに憲法を作ることができず。4度も期限延長をしてもやっぱり決めることができなかったため、2013年、再び制憲議会選挙が行なわれました。

しかし現在の新しい議会になって政治の勢力図が塗り替えられ、再び憲法作りの議論が進んでいくはずが、やっぱりまだできていないのが現状です。ただ一応話は進んでいるようで、州の数や境界線など一部の論点は各政党で基本合意に至っているよう。

民主化して日が浅いせいかネパール人の性格ゆえか、話し合って決めるということが中々できないのがこの国の特徴です。今回の抗議活動のお知らせからも分かる通り、自分たちの利権が脅かされたり納得がいかない法案に対しては、ボイコットしたり妨害活動をしたりして邪魔するという手に出ます。そして問題を先送りするというのが常套手段なのです。

というわけで、ネパールにはまだ正式な憲法がありません。熱心なヒンズー教徒の思惑、マオイスト(毛沢東主義者)の影響、諸外国やキリスト教会の圧力、各指導者の利権絡みの闘争など、様々な原因があってまとまっていないのです。

今回各党が提案している憲法案などを調べてみましたが、もしかしたら住みにくい国になっていくかもと感じました。ニュースを見ると、特に女性・子どもの権利保護に関してや、信教の自由についての法案は、先進国と比べるとかなり人権侵害が可能なものになりそうと懸念されているようです。新憲法の行方に注目ですね。