最近少しずつ寒さが和らいできたかなーと思っていたネパールなんですが、今日は久々に雨が降り(少し向こうの山のほうでは雪が降ったらしいです)、また一気に冷え込んできました。

そんなネパールの朝、「今日は冷えるなー」と思いつつ近所のネパール人の所に行って、家にあげてもらったんですが。薪をくべてかまどで朝ご飯用の野菜を炒めていたところで、火にあたらせてもらえて暖まりました。そして、寒い日はこういう火があるとありがたいなー、ネパールの田舎の家の中によくあるこの手作りのかまどいいなー、とか考えていました。

そんな中、お茶淹れるねと言っていただき、お湯を沸かし始めたこの家のお母さんを見てて、ふと気づきました。(あ、お湯はガスで沸かすんだ・・・)と。

そして、(あれ、でもガスリシンダーがない・・・)と!

ネパールはガスボンベが主流で、そのボンベをシリンダーと呼びます。ここのおうちはあまり物がないシンプルな生活をされているので、部屋のどこにもガスシリンダーを隠すような場所がないことは明らか。しかも外は雨が降ってるし、まさかガスシリンダーをわざわざ外に置いているわけでもないだろうし。

不思議に思ったので聞いてみましたら、「これはシリンダーのじゃない、ゴバルのガスだよ!」という答え。ええ~そうだったのか、ゴバルの!初めて見ました。というか、田舎にはけっこうあるらしいんですけど、初めて気づきました。

これがゴバルのガスを貯めておくボンベ的な装置なんですが・・・日本の皆さん、ゴバルって何か分かりました?

そう、何を隠そう、ゴバルとはネパール語で牛糞のことなのです!

ネパールの農家では、飼っている牛の糞を集めて発酵させ、発生したガスもボンベに貯めて、生活に利用しているんですね。このマシーンもいたってシンプルな作りでして、このようになっています。

なんと玄関のすぐ横に、牛糞をためておく井戸みたいな形状のものがあります。ここに牛糞を押し込んでおき、発生したガスは空気より重いので下に押し出されていき、地下を通ってボンベに貯まり、そこから家の中のガスコンロにつなげているんだとか。

冬の寒い時期はあまりガスが発生しにくいそうで、薪と併用しているようですが、夏はけっこうたくさんガスが作られるとのことです。冬はちょっとガスが不足気味らしいですが、それでも市販のガスを買うことは基本的にないらしい。

ちなみに牛糞はガスを発生させるだけでなく、家の壁に塗ったり、肥料として畑にまいたりもします。牛さんは牛乳を得られるだけでなく、畑を耕すのにも使われたりしますし、ネパールで活躍の場が多いです。ネパールでは神聖な動物扱いされて食べられはしないですが、かなり働かされている様子を見かけます。お肉を食べないのはちょっともったいない気がしますが、ネパールの農家は牛をフル活用してますね!

そして火を起こす時も薪とか牛糞ガスとか、エコなエネルギーを活用していて、なんかイイな~と思いました。この牛糞ガス発生システム、欲しい!とまでは思いませんけど(笑)、でも牛糞ガスの火でお茶を淹れ、薪の火で野菜を炒め・・・なんかロハスな感じでいいですよね!

ちなみに、ご飯はというと・・・

電気炊飯器で炊いていました(笑)。

まあネパールの電気は水力発電ですし、全部エコなエネルギーで統一されていると言えるんじゃないでしょうか。世界中の皆がこんな生活をすれば、温暖化などの環境問題も解決するのかもしれませんね。