ネパールの主食はお米ですし、カレー(いわゆるインドカレーに近い)をよく食べるので意外に思われるかもしれませんが、ネパール人はビスケットやパンも日常的に食べています。

というのもネパール人の生活には一日複数回、チヤ(紅茶)タイムがありまして、そのチヤのお伴にビスケットなどを食べることが多いからです。イギリス文化から影響を受けているのか、紅茶にビスケットを浸して食べるやり方を多くの人がしています。日本ではお行儀悪いとされますが、やっぱりこの食べ方美味しいですよねぇ。

ネパールではひとパック10~20ルピー(約10~20円)で売られている市販のビスケットなどもありますが、僕が住む村ではパン屋さんから仕入れた食パンやビスケット、マフィンのようなケーキを食べる人が多くいます。

たくさんあるチヤパサル(チヤのお店)やキラナパサル(雑貨屋さん)などに置いてあるので気軽に買えるんですが、ネパール人の消費期限感覚は日本人と違うので、ちょっと注意が必要なことがあります。

クッキーやパンの配達をしている友だちがいるので、聞いてみたことがあるんです。このクッキーってどれくらいもつの?と。そしたら「半年は大丈夫だよ」という答え(苦笑)。いや、もちろん保存料とか使ってないし半年は言い過ぎじゃ…と思っていましたら、実際に半年くらい経ってもおいてあるビスケットなどがありました。

それで近くのお店ではいつも新しいパンが手に入るとは限らないので、僕は周辺のお店にたくさんのパンやビスケットを卸している村のパン工場で、毎回焼き立てを買うようにしているんです。許可をもらってちょっと写真を撮ってましたので、今回ご紹介しますね。

こんな感じで、食パンやマフィン系ケーキ、ビスケットやクッキー、パフを作っています。

大体のものが午後焼きあがり、パッキングして、翌朝村のお店に配達されていくそうです。なので僕はここで焼き立てのものをその日のうちに買って行くようにしています。基本的には直売というより卸売専門のようですが、僕みたいに個人が買いに来ても快く売ってくれるのでありがたいです。

これはケーキを作っているんだそう。マフィンぽい形のパンのことをケーキと呼んでいるんですが、じつはこの村ではバターが手に入らないので、全部バターなしのパンやクッキーです。

最近よく食べているのがこれ。ネパールではパフと呼ばれていますが、日本語ではなんでしょうか?中身のないパイって感じです。パイ生地だけサクっと焼いたようなパン?です。

僕はもっぱらパフと食パンを買っていくんですが、ネパールのこんな田舎で手に入るものとしてはそこそこ美味しい!と思います。なんせ食パン一斤25ルピー(約25円)、パフは6本入りで同じく25ルピーですからね。この値段で贅沢は言ってられません。

このような大きなかまどで焼くそうです。いつかピザ作りとかに貸してほしいなぁ。

焼き立てパンが食べられるお店の近くに住むのが夢だった僕ですが、ネパールで実現しているようなしてないような、でもそれなりの満足を味わっております。パン好きの僕がカトマンズやパタンでもパンを買いますが、満足いくレベルのふわっと感やもっちり感、ちょうど良い味付けのパンに出会うことはまずありません(フジベーカリーなど、美味しいお店もあるんですけどね)。

でもこの田舎町では、この1パック25ルピーのパンでそこそこ満足できるから不思議!他に手に入るものが少ないので、あるもので満ち足りる精神が身に着いてきたんでしょうか。でも実際、ネパールでこのように食パンが手に入ることはありがたく、定期的に購入させてもらってます。

ちなみにこのようなパンやビスケットは6個入り1パック25ルピーでお店に売られ、お店では30ルピーで販売されています。ほとんどの人は1パックではなく1個ずつ買ってチヤと一緒に食べたりしているので、1個5ルピーで売って、売れたら1ルピーの利益というわけです。

販売員として働いている人は、この1パックをさらに安く21~22ルピーで購入してお店に25ルピーで販売するという業務委託みたいな契約になっているそうで、1パックお店に卸したら3~4ルピーの利益がでます。バイクや自転車に積んで個人商店を日々巡回しているようです。

このように仕事をして一日いくら稼げるのか…ネパールの田舎で仕事を得るというのは楽ではないですが、このように逞しく家族を養っている友人もいて、すごいなと思います。低賃金で不安定な仕事でも一生懸命果たし、積極的に生きているネパール人の姿勢は倣いたいものですね。そして、こうした勤勉な人のおかげで、美味しいパンを食べられることにも感謝です!