ネパールで自動車やバイクの運転免許を取得する方法(2016年版)・前編

前回のおさらい。

  • 大して役に立たない申請代行業者にがっかり
  • 大使館の翻訳ミスで時間とお金が余分にかかった
  • カトマンズめっちゃ暑い!

以上のことにイライラしながら(笑)、何とか運転免許証作成に必要な書類を集めることができました。ここ至るまでに6日経っているわけですが、これでやっと申請手続きをスタートさせることができます。

そうそう、しばらく涼しい高地にいたのですっかり忘れていましたが、雨が降らないカトマンズはめっちゃ暑かった!(この時タライから来た友人にも会いましたが、彼はカトマンズ寒いって言ってましたけどね。笑 タライ地方は雨が降らない夏は40度前後が続くので。)

 

それでは改めて、ネパールで自動車やバイクの運転免許証を作成するために、ネパールの交通局でどのように手続きを進めていくのかをご紹介しますね。まずその交通局の場所から。パタンのエカンタクナという地区にあります。

リングロード沿い、エカンタクナ・チョークの少し東(歩いて5分ほど)にありますので、バスでも行きやすい場所です。タクシーで行くなら、エカンタクナのヤタヤタに行ってくれと言います。ネパール語で交通局は『ヤタヤタ』なので。

公的機関なので、一応Webサイトもあります。電話番号なども記載されていますから、見ておくといいかもしれません。10時から16時の間受け付けていますが、手続きに時間がかかるのと午後3時くらいからスタッフのやる気がなくなってくるので、午前中のうちに来ることをお勧めします。

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ほぼ毎日このようにスゴイ数の人が集まっていますので、近くに来たら分かるかと思います。ネパール人も運転免許を取る人がすごく増えていまして、かなり混雑しています。主な2つの建物を行ったり来たりしながら手続きを進めていきます。

まず全体の流れを書いておきますね。

  1. ゲート内側の小さい建物で申請書と収入印紙を購入
  2. 向かって左・一番館の3階、9番,10番,11番の部屋を順にまわる
  3. 同じ建物の13番の部屋で、指紋・署名・顔写真の登録を行なう
  4. ゲート前の小屋で診療代を支払い、レシートをもらう
  5. 右の二番館、12番の部屋で視力検査と登録
  6. 一番館の1階にて支払い
  7. 一番館3階の10番の部屋で再び手続き
  8. もういちど1階に行って再び支払い
  9. 一番館3階の9番の部屋で最終チェック
  10. 手続き完了後15~20日後、免許証を受け取りに行く

各手続きについて、僕の経験も交えながら詳しく書いていきたいと思います。が、前回のブログ記事 ネパールで自動車やバイクの運転免許を取得する方法(2016年版)・前編 でもちらっと書きましたが、交通局周辺には面倒な手続きを代行したり助けてくれたりする人がいまして、僕も今回そのサービスを利用しました。

とくに右も左も分からない外国人にとって大いに助かるサービスなんですが、じつはこれら代行業者の質はまちまち。大して役に立たない人もいれば、強力なコネがあってかなり時間の節約になることもあります。

どうやってこの業者を見つけるのかと言いますと、交通局に着いたら、外国人っぽさを丸出しにしてウロウロしてみてください。向こうから声をかけてきます(交通局の正規のサービスではありませんが、あたかも交通局のスタッフであるかのように近づいてくることもあります)。それで見つからなかったら、近くのお店で聞いてまわるといいかと。

この代行業者に払う手数料ですが、1~2年前までは千ルピーくらいが相場だったと思いますが、今では1万ルピーくらいにふっかけてきます。何でも免許証が紙からICチップ埋め込みのものに変わったからだというんですが・・・いやいや、代行業者の仕事には関係ないでしょ!むしろ手続きが少し簡素化したので、若干仕事量減ってるはずなのに。

というわけで、以前はこの代行業者を利用すれば比較的スムーズに申請できていたんですが、最近は明らかにぼったくりしてくるようになりました。なのでこのブログでやり方を説明し、少しでも代行業者の請求がおとなしくなればいいなと思い、このテーマで記事を書いてみることにしたわけです。もちろん千ルピーでも1万ルピーでも、払うかどうかは自己責任なので各自の決定ですけどね。

 

ちょっと話がそれましたが、申請の流れを詳しくご説明しますね。

1.ゲート内側の小さい建物で申請書と収入印紙を購入

まず申請用紙を一枚と印紙を購入し、貼り付け記入します。代行業者を利用する場合は買ってきて代わりに書いてくれますが、外国人の場合、記入すべき部分はそんなに多くありません。

名前、住所(JAPANだけでOK)、父親の名前(女性の既婚者ならご主人の名前でもOK)、生年月日、血液型、パスポート番号、電話番号です。用紙はネパール語ですが、英語で書いても大丈夫です。それぞれの項目はネパール語を読めないと分からないと思いますけど。

そして用紙の右上と左下に、パスポートサイズの顔写真を貼り付けます。ぶっちゃけ間違えてしまったり記載ミスがあっても大丈夫です。最初の窓口で「ここが足りない」みたいに教えてくれますので。ボールペン持参で行けばその場で修正できます。

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このように2つ並んでいる建物の右側にゲートがあり、そこから左の建物側までいくと、申請用紙を売っている小屋があります。

2.向かって左・一番館の3階、9番,10番,11番の部屋を順にまわる

必要書類を揃えた上で、一番館の3階に行きます。入り口に大勢並んでいるかもしれませんが、一階に用がある人たちが並んでいるので、押しのけて3階に行って大丈夫です。各部屋に番号が書いてありますので、まず9番の部屋へ。ここで最初のチェックを行なってくれます。必要書類をもう一度書いておきますね。

  • 記入済み運転免許証申請用紙
  • 日本の運転免許証のコピー1枚
  • 運転免許証翻訳レター(ネパールの日本大使館で発行してもらう)
  • パスポートコピー(最新ビザページと顔写真のページ)
  • 在学証明レター
  • ノーオブジェクションレター

上記の書類が揃っていれば、ホチキスでパチンと留めて最初の9番のチェックをクリアできます。以下の手続きすべて、このホチキスで留めた書類の束と、日本の運転免許証オリジナル、パスポートのオリジナルを携帯しておき、求められたら提示していきます。9番の部屋が終われば、同じ階の10番、11番と進んでいき、チェックを受けてサインをもらっていきます。

んが!この「部屋をまわってサインをもらうだけ」という作業がなかなか進まない!なぜなら各部屋に人がいないから(笑)。ここの職員、申請者が途切れるとすぐにどっかに行ってしまうのです。

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こんなふうに。どこで何をしてるんだか・・・

こんな時、優秀な手続き代行業者がいれば、電話したり動き回ったりして探して来てくれます。それで少し時間短縮になることもあるんですが。僕が今回依頼した人は、ちょっと待っててというだけで、全然役に立ちませんでした。もお。

ちなみに13~14時ごろだとカジャ(軽食)を食べている確率が高いので、1時間以上待たされることもあります。この昼休憩の時間までにできるだけ手続きを進めるため、朝10時ごろからスタートするのがお勧めです。

3.同じ建物の13番の部屋で、指紋・署名・顔写真の登録を行なう

各部屋の担当者は、どれだけ人を待たせても申し訳なさは一切出さずむしろ終始偉そうな態度。この各部屋の担当者の書類チェックを受けてサインをもらったら、次は13番の部屋に行ってパソコンでの登録手続きをします。

んが!じつは僕が手続きしていた日、このタイミングで衝撃の事実が発覚。なんとパソコンの登録システムが故障しているので、今日はもう手続きできないと。なんて日だっ! 一応、今日修理する見込みはあるのか聞いてみたんですが、明日また来いとの答え。

今日中に直るかもしれないけど直らないかもしれない。それでも待つかどうか迷ったんですが、散々待った後でがっかりするのも嫌なので、もうこの日は引き上げることに。そもそもどれだけ修理に時間がかかるか分からないので、明日も直ってる保証ないですしね。

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幸いにも次の日にはパソコンが直っていまして、次の日の朝からまた手続き再開することができました。また余分に一往復しないといけなくなったけどね!

この部屋にて左右の親指の指紋登録、署名の登録、写真撮影をしたうえで、名前や住所、日本の免許証の番号など様々な入力を行なっていきます。

4.ゲート前の小屋で診療代を支払い、レシートをもらう

ここで次は何するのか?と聞いたら、ドクターチェックに行けと言われました。隣りの建物だと。でも本当はそのための費用を払うってことで、ゲート前の小屋で40ルピー払い、そのレシート的なものを貼ってもらう必要があります。

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この小屋です。とりあえず申請書を出せば40ルピーと言われるので、払ったらOKです。申請用紙にレシート的なものが貼り付けられたか確認しておいてください。

5.右の二番館、12番の部屋で視力検査と登録

それからドクターチェックに行きます。2番館の裏側に入り口がある、12番の部屋です。

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並んでいる時に部屋の中をちらっとのぞいてみると採血していたので、ここで血を抜かれるの嫌だな~その注射針きれいなのかな~と少し不安になっていたんですが、外国人は採血する必要はありませんでした。よかったー。

順番が来たら入り口に立っていた女性にいきなり本を見せられ「何て書いてある!?」と聞かれたので、「12」と答えたら、視力検査が終了していました(本にはなんかぼんやりと12という字が書いてました)。そして部屋に入って左側の人に書類を提出。イヤホンで音楽聞きながら何かの歌を口ずさんでいる担当の人が何やら入力し、これでドクターチェック(?)が終了です。笑

6.一番館の1階にて支払い

続きまして最初に手続きした一番館に戻り、その1階で支払いを行ないます。そうそう、ここの入り口には順番待ちの人であふれかえっているんですが、警備の人に「外国人なんだけどどこに行ったらいいのか教えてくれませんか?」と言うと、順番すっとばして案内してくれます。

外国人は手続き方法が別なんだと思いますが、こういう時は気持ちいいもんです。外国人でよかったねぃ。ここで申請書類を見せて千ルピー払い、レシートをもらいます。

7.一番館3階の10番の部屋で再び手続き

もう一度10番の部屋に行けと言われたので行ったものの、やっぱり部屋に居ない担当者。しばらく待っていると何やら怒りながら帰ってきた人が、向こうに行ってろと。「え~この部屋に行けと言われたんだけど?」と言うと、13番の部屋で対応するからと。

おとなしく待ってると担当者がやってきて、写真撮影などしたのと同じパソコンで何やらチェックし、手続きを進めてくれました。忙しくてイライラしてる感じでしたけど、こっちもあんたらが仕事できないせいで面倒なのを、我慢してんですけど?って心の中で文句言いました(笑)。

8.もういちど1階に行って再び支払い

6で説明したのと同じところで、もう一度支払いをします。今度は2千ルピーでした。今回僕は普通自動車と普通自動二輪の免許証を作ったので合計3千ルピーでしたが、バイクだけだと千ルピー弱だった気がします。費用は免許の種類によって違うようですね。

そしてなぜ2段階に分けて支払いをしなければいけないのか・・・同時に支払っておけば余分な一往復しないで済んだんだけど。車とバイクの免許証だからか、システム的に仕方ないのかなぁ。と、また文句言ってみたりして。えへ。

9.一番館3階の9番の部屋で最終チェック

最後の支払いレシートと共に、最初の窓口でもあった9番の部屋に戻ってきます。ここで最終チェックしてもらえば手続き完了です!やっと終わった!長かった~。

10.手続き完了後15~30日後、免許証を受け取りに行く

ここまで終われば、あとは免許証が届くのを待つだけです。以前はその場で受け取ることができていたんですが、今はICチップ埋め込みのカードになったので、後日発行ということになっています。インドで作って運ぶ必要があるらしいです。

2週間後に取りに来いと言われたので、本当に2週間でできるのか?と念を押すと、じゃあ20日後に取りに来いというおじさん(笑)。ネパール在住の日本人で免許を作った何人かに聞いてみても、2週間ほどで受け取れたという人もいれば、1ヶ月以上かかったという人もいました。

事前に電話してから取りに行くのがいいですね。中には、ヤタヤタから電話がきたから行ったのに、行ってみたらまだ免許証はできていなかったという人もいましたが。急ぎじゃなければ、一ヶ月くらい待ってからのほうがいいかも。

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いかがだったでしょうか? この記事によって、手続きがイメージできたらいいんですが。ビソバサ大学に留学した人なら、ネパールのこういう手続き系のめんどくささを体験していることと思いますが、運転免許証の発行はさらにめんどうなので、時間がかかるものだと思って取り掛かってくださいね。スムーズに行けば1日で終わることもあるんですけど。

今回の手続きでも、やる気がない・あんまり仕事できない・そのくせプライドだけは高い職員に、イライラさせられっぱなしでした。チェック担当の立場の高い人がもったいつけてダラダラ仕事するので進みが遅い場合と、すごい数の人が押し寄せてくるのでその処理に追われて、イライラしているスタッフとがいるようでしたが・・・効率よくなるよう仕事分担する、どこに行って手続きをすればいいのかの案内を作る、順番を守らせる、これをするだけでずっとスムーズになると思うんですけどねぇ。

たとえばネパールでは免許作りたいと思って交通局に来ても、まずどこに行けばいいのか総合案内みたいなサービスがないので、とりあえず周りの人に聞いたりしないといけないんです。それで分かればまだいいんですが、分からないならとりあえずどこでもいいから窓口に行ってスタッフに聞かないといけなくなっちゃいます。

その時に順番関係なしに押し寄せてスタッフに詰め寄るんですよね、ネパール人。そしてスタッフも本来の自分の仕事じゃないことを求められて、イライラしちゃう。それは俺の仕事じゃない、向こうに行けと言う。でも「向こう」じゃ分からない。どんな書類を揃えていけばいいのかも分からない。スタッフの説明も下手だからお互いイライラしちゃう。

僕が手続きしている時も、9番・10番・11番の部屋で書類チェックが終わった後、次どうしたら?って聞いたら、写真撮らないといけないけど、今日はシステムが壊れてるから明日来いって言うんですよ。じゃあ明日どこに行けばいいの?と聞くと、パソコンで写真撮らないといけないんだ、と。だから明日どの部屋に行くの?と聞いたら、ここに来いと。でも次の日9番の部屋にもう一度来て散々順番待ちした後で、13番の部屋に行けと言われて・・・いや、最初から13って言ってくれればそれで済んだのに!

そして13番の部屋でもしばらく待つことになったんですが、僕の後にもう一人外国人が申請にきたんですね。別の代行業者の案内付きで。そして部屋に人がいないことを見て、その業者は担当者を探しに行ってくれて。じつは隣りの部屋にいたので連れてきてくれたんですが、僕より先に、後から来たほうの外人の書類を作ると言いだして。

まぁ担当者見つけてくれたのはありがたいけど、僕はもっと前から待ってたんですけど?と思っちゃいました。そう、コネがある人の分を優先して手続きしていくんですよね。そして後から後から他の人たちがやってきて、そのスタッフの周りに群がってあーだこーだ言い始める。その対応でまた時間がかかって・・・もお。

スタッフ自身が手続きに精通していないということも、けっこうあります。外国人の場合はレアケースなので仕方ないかもしれませんが、「次は○番の部屋」と言われて行ったら違っていたり、「担当者は○番の部屋にいるから行ったら?」と言われて行ったのにやっぱり居なかったり。けっこうそういう間違い情報に振り回されました。

朝10時に来て手続きを始めていても、そんな感じで時間がかかり午後1時を過ぎると、何人待ってようとも職員が昼休憩を始めるんです。休憩するなとは言いませんけど、何とか順番に休んで業務が途切れないようにとかできないんだろうか。

しかも13時から休憩に入った職員が帰ってくるのは、本来の1時間をオーバーして、大体14時半から15時近くになっています。そして業務は16時までなので、15時過ぎるともうやる気がなくなってきて、午後遅い時間に申請に来た人には「明日また来い」と平気で言っちゃうんです。なにそのワガママ!?

あ、いかんいかん、最後にちょーっと文句を書いておこうと思ったんですが、どんどん出てきて長くなってしまいました(笑)。ほんとはまだまだイライラさせられたことがあるんですが、これくらいで。とりあえず今回の免許証更新は終わったので、それを喜んで、美味しいものを食べて忘れよう!

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ネパールの悪口をグダグダ言ってても、余計にストレスが溜まるだけですからね。幸いカトマンズやパタンにはオッサレーなレストランやカフェがたくさんあるので、自分へのご褒美ってことで美味しいものを色々食べてストレス発散してきました。(先日田舎暮らしの家計簿を公開しましたが、じつはその一ヶ月分の食費にあたる金額を2日くらいで使っちゃうほど散財したりして。てへ。)

というわけで、ネパールで車やバイクを運転したい人は時間がかかることを覚悟して、余裕がある時に申請することをお勧めします。あと、ネパールの交通マナーはとんでもなく悪いので、十分に気を付けて運転してください(じつは僕も派手に転んで事故ったことがあるので・・・)。

そして面倒くささにイライラするかと思いますが、僕みたいにネパールの悪口をグダグダ言う人にならないでくださいね(笑)。