ネパールで生活していくうえで、車やバイクは必須ではないと思います。ネパールでどんな仕事をしたいのかにもよりますが、移動のためのバスやテンプーがけっこう走っていますので(とくにカトマンズ市内では)、時間はかかるものの公共交通機関を利用して生活していけます。

ただ、バイクがあるとかなり便利になることは確かです。すぐ渋滞するし道が悪いしのネパールでは車よりもバイクが便利で、バスで1時間かかるところに20分くらいで行けたりしますので、一度乗り始めるとなかなか元のバス生活には戻れなくなります。

ではネパールで自動車やバイクを運転するにはどうすればいいのか?ですが、まずネパールはジュネーブ条約に加わっていませんので、日本の免許はもちろん、国際運転免許は通用しませんのでご注意を。一昔前までは警官に尋ねられても「これがインターナショナルライセンスなんだ」と見せれば見逃してもらえていたという話も聞きますが、本当はダメです。ネパールでは無免許運転になってしまいます。

なのでネパールで運転したかったら、ネパールの運転免許証を取得する必要があります。日本の免許証を翻訳して作ってもらうことになるので、前提として、バイクを運転したかったらバイクの、車を運転したかったら車のライセンスを日本で取得して持ってこなければいけません(一応ネパールの教習所に通って取得するという方法もあるんですが、ここでは簡単なほうのやり方・翻訳して作る方法をご紹介します)。

これも一昔前の話ですが、以前ネパールには「車の運転免許証」と「バイクの運転免許証」しかありませんでした。日本では車でも普通・中型・大型と細かく分かれていて、それぞれ別個に取得する必要がありますよね。でもネパールではそうじゃなかったので、たとえば日本の原付免許をネパール用に翻訳すれば、あら不思議!「バイクの免許」になり、排気量関係なくすべてのサイズのバイクに乗ることができていたのでした。何て適当、いや便利なシステム!

ですが今はネパールの運転免許証も細かく分けられ、原付の免許しかなければ原付しか運転できず、普通自動二輪や大型二輪を運転したければ、そのための日本の免許証を取得し持ってこなければいけません。ちなみに僕はバイクの免許証を得るために、日本の免許合宿に通って普通自動二輪のライセンスも取りました。

ネパールでバイクに乗りたい人は、免許合宿がお勧めなので、チェックしてみてください。学生の夏休みや冬休みなどのシーズンを外せば、普通自動二輪は8~9万円くらいで取得できます。

その点を踏まえ、ネパールで車やバイクの運転免許証を取得するために必要なものの準備から始めましょう。ライセンスはネパールの交通局で発行してもらえますが、持参しないといけないものと基本条件は以下の通りです。

  • 運転免許証オリジナル(日本で発行されたもの)
  • 日本の運転免許証のコピー1枚
  • 運転免許証翻訳レター(ネパールの日本大使館で発行してもらう)
  • パスポート
  • パスポートコピー(最新ビザページと顔写真のページ)
  • パスポートサイズの顔写真2枚
  • 学生なら在学証明レター
  • ノーオブジェクションレター

前提条件として、観光ビザで滞在中は運転免許証は発行できません。それ以外の長期滞在ビザ(学生ビザやビジネスビザ)で、1ヶ月以上ビザが残っている時のみ発行してもらえます。あとネパールの住所も登録するので、住む部屋も必要ですね一応。

ネパールで長期滞在している人はほとんどが学生だと思いますので、学生ビザを取得しているとして話を進めていきますね。準備からめんどくさいんですが、これも快適バイクライフを送るため!ネパールでブイブイいわせたい人は、がんばって乗り越えてください。

まず日本から持ってきた運転免許証とパスポートを持参し、ネパールの日本大使館に行きます。そこで免許証を翻訳したレターを作ってもらう必要があります。

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日本大使館の開館時間は月~金の9~13時・14~17時ですが、免許証の翻訳は午後しか受け付けてくれませんので、14~17時の間に訪れてください。申請書を書いて免許証と一緒に提出し、次の日以降にまた受け取りにきます。

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受け取る時も14時以降じゃないとダメらしいので(お金払って受け取るだけだから2~3分で終わるんだけどなぁ)、この作業で丸一日かかってしまいます。翻訳には1780ルピーかかります。この時にノーオブジェクションレターももらえますので、忘れずに受け取っておきましょう。

そして運転免許証の翻訳レターとは別に、通っている学校の在学証明となるレターも作ってもらいます。ビソバサ大学なら入学手続きをしたのと同じ事務所に行って、お願いしてみてください。タイミングにもよりますが、数日かかるかもしれません。

この在学証明レターは、生徒の名前やパスポート番号、この大学の学生だよ!ということが書いてあればいいみたいです。大学に運転免許証を提出する必要はないはずですが、ビソバサは免許証の翻訳もやってくれますね、有料ですけど。念のため運転免許証の情報も記載してもらうと成功率が上がるのかも。

僕は先日免許証を作った時、これらの書類を準備して手続きを始めるのに5日かかりました。じつはネパールの交通局周辺には、免許作成の手順を教えてくれたり代わりに書類を書いてくれたり役人に口利きしたりする、代行業者がいまして。そういう人を見つけて助けてもらうと時間の節約になるので、今回僕も依頼してみたんです。

免許を作ろうと思い立ってまず、日本人の友達に紹介してもらった代行業者の女性に電話しまして。何が必要か?を聞いたんですが、大使館のレターがあればいいという答え。「いやいやパスポートはもちろん必要だろうし、顔写真もいるでしょ?何枚?」と、「何枚か持ってきたらいい」と。「お金はいくらいるの?」と聞くと「少し持ってきて」いう答え。あー、あんまり頼りにならない人だなとこの時点で思ったんですが、大使館のレターさえあればいいんだな?と念を押しました。

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↑これがネパールの交通局(通称ヤタヤタ)です。このへんから僕の経験談を時系列で書いてみますね。

水曜日。電話で代行業者の女性に必要なものを確認。あんまり役に立たなかったけど。この日まず大使館に行って免許証の翻訳を依頼。

木曜日。14時過ぎに大使館に翻訳レターを受け取りに行く。日本大使館からタクシーで交通局に行くと1時間近くかかるため、交通局に行くのは次の日にすることに。顔写真やパスポートコピーなども準備しておく。

金曜日。10時からネパールの交通局が仕事を始めるので、10時過ぎくらいに到着。代行業者の女性に会って、書類を作成する。30分くらい。そして書類を持って事務所に申請に行ったところで初めて、大学の在学証明レターも必要だと知らされる。学生ビザがあるんだからいいじゃないと食い下がるも、受け入れてもらえず。代行業者の女性に文句を言うと、わたしが聞いた時は言われなかったと言い訳のオンパレード。

幸いまだ午前中だからと思い、大学に電話してすぐレターを作ってくれるか聞いてみたものの「今日は日中停電する日だからプリンタが使えない」との答えに心の底からがっかり。今日中に完了しないことが確実になったので。というわけで来週再チャレンジということに。

翌月曜日。朝一でまず大学へ。幸い大学の事務方は仕事が早く(僕は今ビソバサ大学の学生ではありません)、ちょうど電気があったので5分で在学証明レターを作ってくれる。よっしゃ!と書類を受け取り、タクシーで交通局へ。改めて最初の申請窓口に書類を提出すると、在学証明のレターはOK。でもほっとしたのもつかの間、すぐに次の問題発生。

窓口のおっちゃんが書類に目を通しながら、これじゃバイクの免許証は発行できないと言い出す。なぜなら大使館が発行してくれたレターに「motor cycle」と書いてないから。なんてこったい!「motor vehicle」つまり自動車のことしか書いてなかった!

その場で日本大使館に電話し、普通自動二輪の免許があることを証明してほしいとお願いしてみる。でも交通局のおっちゃん、大使館の人と話した後も頑として聞き入れず。

しょうがない、もう一回大使館でレターを作り直してもらおう!と、タクシーで大使館に。そしてバイクのことも記載したレターをもらい、午後2時過ぎにまたまた交通局へ到着。ここでやっと最初の窓口クリア!

実際のところ、ここでやっと必要なものが揃ったということです。この後もめんどくさい手続き&ずさんな職員の対応にイライラしながら作業を進めていきました。だいぶ長くなったので今回はここまでとし、後編の記事で、交通局内での運転免許証申請の方法を詳しく説明していきますね。

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それでは最後に、今回のイライラポイントを復習してみましょう(笑)。僕が何でそんなにぷんぷんしてたのか、お分かりいただけましたか?

まずは代行業者のいい加減さ!この人、交通局の職員にコネがあって、分からないことは電話で正規の職員に尋ねてくれるんです。それが仕事なんです(後述しますが、今回のサポートのために1万ルピーも請求されました。そんな大金、絶対払いませんけど)。それなのに、事前に必要なものを聞いたのに、いい加減な情報しか教えてくれなくて、そのせいで金・土・日と3日無駄にしてしまいました。

そして書類をチェックする最初の窓口のおっちゃんにも、ちょっと文句言いたい!なぜなら、最初に交通局で書類を提出した時、一通り目を通しているんですよ。その時に大学の在学証明レターが足りないと教えてくれたんですが、同時に大使館の翻訳レターも見てるんです。そこで「これじゃバイクの免許は作れないよ」ということも言ってくれてたら!無駄な一往復せずにすんだんだけどなぁ。

でもこれは大使館のミス、そして僕の確認ミスだったんですよね。僕の日本の免許証は【普通自動車・中型自動車・普通自動二輪】のものなんですが、翻訳してもらったレターを受け取る時、「bike」とも「motor cycle」書いてないのには気づいてたんです。ただ「motor vehicle classⅡ」と書いてあって、これがバイクのことかなーと勘違いしちゃって。

そして大使館のスタッフに、「これモーターサイクルって書いてないけど、ちゃんとバイクの免許作れる?」と聞いたら、「大使館ができるのは、免許証に書いてある通りに翻訳するだけです。実際にライセンスを発行するか決めるのはネパールの交通局です」だって。なにそのちょっとイラっとくる斜めなお役所的回答! 一応それを受け入れて交通局に行ったのに、やっぱり翻訳ミスでしたという。車の部分だけ訳して、バイクの部分が抜けてたんですね。

このせいで交通局と大使館をタクシーで往復することになり、千ルピーも余分な出費になっちゃいました。しかもですよ、交通局から大使館に向かいながら電話でクレームつけたんですが「13時から14時は昼休みなので大使館は閉まります」とか言い出して。ちょっとイラッとしちゃった僕は「そっちのミスなんだから13時過ぎに到着するけど、ちゃんとレター準備しておいてください」と強めに言っちゃいました。

でも電話口では強めに言っちゃったけど大使館とケンカして良いことは何もないので、到着したら「すみませんお昼休み中に無理なお願いしちゃって・・・」と腰を低くして入って行ったんですが、大使館スタッフはもっと腰の低い感じで応対してくれました。クレームを過度に恐れる日本人の気質が表われてるなー。大使館の方、お昼休み返上で仕事してもらって、ありがとうございました。

というわけでネパールならではのめんどくささを体感しつつ、5日かけてライセンスのための必要書類が揃いました。思い出すだけでイライラしちゃう経験ですが、実際の交通局での手続きも大変だったので、次回をお楽しみに~。