これからネパールなど海外での長期滞在を始めようと考えている方は、万が一の場合の保険をどうするか?ということも検討されていると思います。保険はお金がかかりますが、突然の事故や病気に備えることは必要経費と考えていいんじゃないでしょうか。僕もネパールで怪我をして病院にかかったことがありますが、保険適用範囲で本当に助かりました。

ネパールのみならず海外の病院で急に治療を受けることになった場合、保険に入っていれば予定外の出費をカバーできます。また、保険に入っていてきちんと支払いができることが保証されれば、病院もスムーズに治療に取り掛かってくれますし、保険プランによっては電話にて必要なサポートも行なってくれます。あと、携行品の補償をしてもらえるのも便利です。

では海外移住者は、どんな点に注意して保険を選ぶといいでしょうか?幾つかのポイントをまとめてみましたので、参考にしてもらえると嬉しいです。

 

●国民健康保険と国民年金について

日本の法律によると、海外滞在が1年を超える予定の人は「海外転出届け」を役所に提出して、住民票を抜いておかなければいけません。海外の滞在予定が1年未満の人は任意です。ただし、1年未満の予定だったので転出届を出さなかったものの予定が変わり、結果的に1年以上帰国しなかったというケースでも、基本的に罰則はありません。

駐在員としてネパールなど海外に派遣される場合は、会社が保険の手続きなどは行なってくれると思います。それ以外の人は、日本に住民票を置いたまま海外移住するか・住民票を抜いてくるかによって、金銭的な負担や使えるサービスが変化しますので、自分で判断する必要があります。それぞれのケースの主なメリット・デメリットは以下の通りです。

 

海外転出届を出さず住民票をそのままにした場合

  • 日本の国民健康保険を海外でも利用可
  • 国民年金の積み立てを続けられる
  • 国民健康保険料や年金を払い続ける必要がある
  • 住民税を日本国に対して払うことになる
  • 各自治体による予防接種や健康診断などを受けられる

 

海外転出届を出し、住民票を抜いた場合

  • 日本の国民健康保険が使えない
  • 国民年金加入は強制ではないが、任意で加入できる
  • 国民年金保険料や国民年金を払わなくてよい
  • 1月1日時点で住民票がなければ、住民税がかからない
  • 各自治体の手当やサービスなどが受けられなくなる

 

住民票を抜くことの最大のメリットは、やはり出費が抑えられることです。国民健康保険や年金の支払いをしなくても良くなります。1月1日の時点で日本国内に住民票がなければ、その年の6月からの住民税も請求されません。もし前年の所得が多かったら、住民税だけでけっこうな金額になりますよね。それなら住民票を抜いて、その浮いた分のお金で保険に入ったほうが得という場合もあります。

ただし住民票を抜くと、国民健康保険は使えません。海外の病院で治療をした場合でも、国民健康保険加入者が利用できる「海外療養費給付制度」があり、いったん現地の病院で全額支払った後ですが、日本で治療を受けた場合と同じ金額が払い戻されるという制度があります(ただし各自治体の保険課による審査あり)。

詳しくは外務省のHPにて⇒海外在住者と日本の医療保険,年金

これには「高額療養費制度」の利用も含まれますので、僕は万が一に備えて国民健康保険に加入状態でネパールに来ています。ほとんどの方はご存じかと思いますが、これは何百万円もする手術を受けた場合でも、所得に応じた一定額になるという便利な制度なので、一種の保険と考えていいんじゃないかと。

年金は住民票を抜けば強制加入ではなくなりますが、未加入状態の時に後遺症が残るような事故に遭えば、障がい者年金を受け取れなくなります。年金制度を信頼するかは人によると思いますが、これも万が一に備えての保険みたいなものと僕は考えます。

というわけで住民票を抜いておけば当面の費用の節約になりますが、事故や病気になれば逆にもっとお金がかかることになります。駐在員や留学生用の保険に入っていないのであれば、せめて国民健康保険には加入しておくことをお勧めします。

 

●海外旅行保険について

最近はクレジットカードに海外旅行保険が付帯していて、そのカードを使って旅行費用を払えば、自動的に保険加入状態になれるというお得なサービスがあります。無料で入れる保険みたいなものですから、ぜひ利用しましょう。僕は楽天カードの海外旅行保険を利用していて、これで病院代・壊れたiPadの補償などを受けることができました。

楽天カードを持っていない人は、作っておかれることをお勧めします。ネパールに来る時の飛行機代をこれで支払えば、自動的に保険に加入されます。似たようなクレジットカードのサービスは他にもありますが、新規入会で楽天ポイントが5000ポイントもらえたり、楽天市場での買い物時にすべて2%のポイントがついたりするので、僕的にはこれがお勧めです。

詳しい保険適用の条件は、きちんとご自分で確認なさってくださいね。そして不明な点はネットで調べたりするより、直接「楽天カード海外旅行保険」のヘルプデスクに問い合わせることをお勧めします。

 

●海外に長期滞在する場合の保険について

楽天カードなどクレジットカード付帯の海外旅行保険は、あくまでも旅行者のための保険なので、最大で90日分しか適用されません。3ヶ月以上の長期に渡って海外に滞在する予定の人が保険に加入したいと思ったら、別途保険会社を通じて申し込む必要があります。

保険会社では海外旅行に加えて、留学者や駐在員向けの長期保険プランを提供しています。補償内容や期間によって保険料は変わりますが、大体1年くらい滞在するのなら10~12万円くらいかかるようです。あとは自分の希望に合わせて保険を選ぶ必要があります。

保険について情報を得たい方は、無料の資料請求で確かめてみることをお勧めします。

年間10万円くらいとなるとけっこうな金額ですが、無保険で海外に住むというのも怖いですからね。ネパールで病気や怪我をして手術が必要になった場合でも、保険プランによっては帰国費用を全部負担してくれるものもあります。どんな時に渡航費も出るのかはケースバイケースですので、資料をよく読み、保険会社に問い合わせて確認なさってくださいね。

ちなみに僕、買って2ヶ月のiPadがネパールで車に踏まれて粉砕しちゃったことがあるんですが、楽天カードの保険に入っていたおかげで再び新品を手に入れることができました。あと、腕時計にキズがついたり、デジカメを落として調子が悪くなったりしたのも、保険で補償してもらえました。

保険って、いざということがあった時、ほんと助かったーと感じるものです。携行品被害の保険金請求のこととかも、いずれ書いてみますね。