僕が住んでいる田舎町では、ただいま野菜の収穫シーズンです。ネパールでも地域によって作っている野菜が違いますが、僕がいる所ではジャガイモ、大根、キャベツ、コリアンダーなどがどしどし出荷されています。

そして収穫後の畑にはすぐに次の野菜、トウモロコシとかクルサニとかが植えられていて、農家の皆さんはとても忙しそうです。ネパール人は、畑を休ませるとか土壌を作るっていう考えはあまりないようですね。虫除けの農薬なんかはけっこう使うようになってますけど。

先日ネパリの友人の大根洗いを手伝ったんですが、大根を出荷するまでのすべての作業を人力でするのでなかなか大変でした。その友人の畑というのが山の上にあるので、そこから大根をひっこ抜いて川に運んで洗って・・・という作業なんですが、まず川と畑を往復するだけでも1時間くらいかかるんです。

なぜなら山道が険しすぎ&40~50キロくらいの大根を背負うから!その作業はネパール人の友人が自ら行なっていましたが、翌日は筋肉痛でヘトヘトになっていました。1回くらい代わってあげたかったんですが、ひ弱な日本男子の僕にはとてもとても・・・。

何十キロかの大根を背負ったまま山道でこけたら悲惨なことになりますし、川でこけたら大根流れていっちゃうので(途中で歩いて川を渡らないといけないルートでした)、僕は自分の限界をわきまえて大根洗いに専念することに。ネパリのその友人は裸足で何往復もしてましたけどね、すごいなぁ。

大根洗いというのは、こんな感じです。

DSC02885

この川は村の野菜洗いスポットになっていて、近所の人たちがよく利用しています。ここでひたすら大根をゴシゴシ洗い、きれいになった大根を積み上げていきます。そしてたまに水牛やヤギがふらっと立ち寄ってくるんですが、きれいな大根を食べようとするので追い払ったり。あ、そういえば水牛は大根食べるんですが、ウシは食べないらしいです。種類が違えば好みも違うんですネ。

こんな作業を丸2日手伝いまして、洗った大根は約400キロだったと後で教えてもらいました。この大根を卸売りして得られる収入はどのくらいだと思いますか??

最近の大根の卸値はキロ5~10ルピーくらいだそうです。日本の市場での卸値をネット調べてみるとキロ95円くらいだそうなので、日本と比べて収入は10分の1くらいになるってことですね。今回収穫のお手伝いした大根は、キロ7ルピーという価格になったそうなので・・・約2800ルピーの収入ということです。

2800ルピーは、日本円にして2800円くらい。丸2日この重労働をして、しかも数人がかりでです。ネパールでお金を稼ぐって大変なんだなぁと、しみじみ感じました。

農家の収入がどのくらいかは、畑の規模や野菜の良し悪しによっても違うと思うんですが、儲かっている所は儲かっているようで、収穫期は月3万ルピーで人を雇うんだという話を聞いたこともあります。家族や親せき総出で手広く農業をしていると、けっこうな収入になるみたいです。でももちろんながら、1ヶ月の世帯収入が1万ルピーとか2万ルピー、現金収入はもっと少ないという人も大勢います。

ネパールの公務員の給与はつい最近国会で賃上げが決定したそうで、平均して月2万ルピーくらいとなりました。賃上げ前が17000ちょいくらいでしたので、けっこう上がりましたね。ネパールは毎年のインフレが7%前後とすごい上がり方をしているので、公務員の給与もそれに合わせているんだとか。

なので、たとえば日給1000ルピー稼げたら、ネパールではけっこうイイ仕事ってことになります。でも収入は日本の10分の1くらいですが、物価は10分の1とまではいかないものが多いです。野菜はけっこう安いものの、肉や卵は割高で、日用品もそこそこの値段します。モノによっては日本より高かったりも。

ネパールも他のほとんどの国と同じく貧富の差が激しいので、お金持ちもけっこういるんですが、ほとんどの人は家族のため生活のため、一生懸命働いています。カトマンズとかでは働きもせずフラフラしている人もけっこう目につきますが、僕がいる町の人たちはとても勤勉。とくに女性たちの働きっぷりには頭が下がります。

たとえばこういう女性たちをけっこう見かけるんです。

DSC01507

DSC01483

朝起きたらチヤを一杯飲み、畑にまく肥料や家畜の餌を集めるため山のほうに上っていき、こんな大きさの袋を背負ってきます。そして畑で1日中働きつつ、家事もこなし、子どもたちの世話もし・・・ほんとスゴイです。

厳しい経済状況でも一生懸命がんばっている姿をみると、ネパールの真面目な人たちのために何かしたいなという気持ちが強まります。僕ができることは微々たるものですが、引き続きここで友人たちのサポートをがんばっていきたいと思いました。

あ、でも時々、息抜きにカトマンズに行ったりもしますけど。パスタとかコーヒーとかお菓子とかを補充しないといけないので(笑)。カトマンズの暑さがもう少し和らいだら、ちょっとバトバティーニにでも行こうかなぁ。