ネパールでの挨拶の仕方は胸の前で手を合わせて「ナマステ」と言いますから、日本のおじぎと同じく、身体的な接触を伴う挨拶ではありません。つまり、挨拶でハグしたりキスしたりという習慣はネパールにはありません。

そしてヒンズー教徒が大半を占めるネパールでは、宗教的な意味合いもあってほとんどの人が、人が口をつけたものは汚れたものというイメージを持っています。食べかけ・飲みかけのものを回すことは失礼にあたりますし、大皿に盛った料理を皆でつつくということもありません。

なのでネパールって、生活の中で他の人との身体的な接触はほとんどない文化だと思っていたんですが。でもネパールでは、日本よりも人と人との距離が近いように感じます。何と言いますか、見知らぬ人に対してもぐんぐん距離を詰めてくる人が多いですし、親しくなったらスキンシップも多くなります。

ネパールでは知らない人に対しても、普通に話しかけることが多いです。何の前置きもなく「今何時?」とか聞かれることなんてざらです。「10時だよ」とか時間を教えてあげると、そのまま無言で去ります。おいっ何か言えよっ!とツッコミたくなりますが、お礼言わないのが普通の文化なんですよね。

小さなパサル(店)でチヤを飲んでいる時なんかは、自然に会話が発生します。僕もたまたま近くに座った人に話しかける癖がつきました。ネパール語の勉強にもなりますしね!

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↑こういう小さなお店は、暇な店主と無職の常連さんとかが集まってるので、井戸端会議に発展しやすい場所です。この時は僕が持っていたDVDを一緒に観ようということになりました。

上の写真の時とは別ですが、先日タマン族の若い男性に声を掛けられた時の会話が、なかなかおもしろかったのでご紹介しましょう。ちょうどチヤパサルで日本語の雑誌を読んでいる時で、近くに座った男性が思いっきり僕の手元の雑誌を覗きこんできて言いました。(以下、若者&僕の会話)

若者「日本に行ってたのか?」

僕「うん」

若者「どれくらい日本に行ってたんだ?」

僕「えーっと、ネパールに来たのは1年前だけど」

若者「日本語全部分かるのか?」

僕「うん、全部分かるよ」

若者「へえー。あんたもタマン族か?どこの出身だ?」

僕「いや、タマンじゃないよ。出身は日本だよ」

若者「え?日本で生まれたのか!」

僕「そうそう」

若者「で、タマンのどこの部族だ?」

僕「だからタマンじゃないって、日本人なんだよ」

若者「えータマンじゃないのか。じゃあどの民族?グルンじゃないよね?」

僕「だーかーらー!(笑)」

というようなことがありました。田舎だったので、この若者にとってはこんなところに日本人がいるという発想が全くなかったんでしょう。「こいつは日本で生まれたからネパール語がちょっと変だし、自分がどこの部族かも分からないんだな」という結論に達したようです(笑)。外国に出稼ぎに出るネパール人は多いですからね。

まあその程度の誤解してもらっても何も問題ないですが、本人が日本人だって言ってるのに信じようとしないって、ネパール人の思い込みの激しさを感じます。でも日本でも、こういう思い込み激しい人っているか。

 

あ、今回書きたかったのは『ネパール人は他人との距離が近い』って話でした!話を戻しまして先日とうとう、ネパリの距離感の近さを裏付ける決定的な瞬間を写真に収めてしまいましたので、どうぞご覧ください。

じつはネパールではよく見る光景なんですが、写真に撮ってブログにアップするのはどうかなーと思っていたんです。でもちょうど後ろから撮れたし、顔が写ってないからいいかなと思っちゃいまして。この際なので公開しちゃいますね!なんとネパールでは、男同士であってもこんなことをしちゃいます。

 

衝撃の写真はこちら!

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はい!公共の場で堂々を手をつなぐのが、男同士の友情のしるしなのです!アフリカにもこういう習慣があるらしいですが、文化の違いを感じますねぇ。よく見ると小指だけ繋がっているのが何ともかわいい。笑

この二人にも「あなたたち、ただのお友達同士だよね?それ以上の意味ってないよね?」みたいに確認したわけではないんですが、ネパールでは親友同士であろうおじさんたちが、手を繋いで歩いている光景をよく見かけます。

意外と女性同士とか若い男性同士では見かけません。そういえば男女のカップルであっても見かけないなぁ。僕の記憶を振り返ってみると、公共の場でこういうことするのは、なぜかおじさん同士ばかりな気がします。

僕がネパールで出会った親切なおじさんたちも、二人で歩いていると自然に腕を組んできたり手を繋いできたりします。と言っても至るところにこういう人がいるわけではなく、たまに見かけるという程度です。

なので周りに手を繋いでいる人がいない中で手を繋ぐというのは、手を繋いでいるのは僕たちだけになるわけで、この手を繋ぐ必要はあるんだろうかと考えてしまったりします。笑 でもだいぶ慣れてきましたけどね!

誰でもするわけではなく、やっぱりすごく優しい・親切な男性は手を繋ぐことで友情を示す傾向にある気がします。ネパールで出会った人の中にこういう人がいても、驚かないであげてくださいね。

そしてたまーに、相手が喜ぶかなと思って自分から手を繋ぐ外国人もいますが、その時も気を付けてください。意外に相手のネパール人のほうが「え!?」みたいな反応することもありますので(笑)。