カトマンズでは地震の影響で家に住めなくなり、引っ越す人が増えています。地震で家が壊れてしまった人には政府からの援助が出ることになりましたが、まず政府の人がチェックしにくるまでは解体せずに現状そのまま置いておく必要がありました。チェックの前に更地にする、もしくは新しい家を建ててしまうと援助金がもらえないんです。

じゃあ写真撮っておけばいいじゃんと思うんですが、変なところで融通がきかないのがネパール。写真はだめ、でも政府の担当者はいつ来るか分からない、という状況の中で壊れかけの家をそのままにしておかないといいけない、という家がけっこうあります。

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こんな感じの家も、完全に壊してしまうわけにはいかないようです。危ないから早く解体したいと思うんですけどねー。

持ち家に住んでいる人はそんなこんなで待たされている状況ですが、借家に住んでいる人はイイ家が見つかり次第引っ越しています。エリアによってはまだ空いている借家があるようですが、今はどちらかというと住宅不足なので、大家さんの立場が強くなっていて、家賃が値上がりしているのでちょっとやっかいです。

僕たち外国人も、住みやすくて手ごろな値段の家を探すのが大変になってきました。場所を選ばなければありますが、ある程度住みたい候補地ってあるものですからね。

ネパールで家を借りる時は、日本とは違うポイントに注意を払う必要があります。この機会に、借家の探し方や選ぶ時のポイントをまとめておきますね。

まず探し方ですが、ネパールには不動産屋さんというものがありませんので、自力で探すか紹介してもらう必要があります。「TO-LET」と張り紙などで表示されている家は空き家ということですので、電話番号も書いてあったら電話します。直接その家を訪ねると大家さんが同じ家に住んでいたり、近くにいたりしますから、会えることもけっこうあります。

ネパールでは一軒の家を丸ごと借りるというのは一般的ではありません。ネパール人は経済力に応じて、家族で1部屋借りたり1つのフロア全体を借りたりします。外国人の場合はセキュリティ面・便利さを考慮し、一人暮らしでも1フロア全体を借りることをお勧めします。ちなみに僕は4階建ての家の3階を借りていて、3DKです。

 

家選びの際に注意すべきポイント大きく4つです。

■大家さん

ネパールの家は、日本よりもトラブルが多く発生します。水や電気がこない、ネットが途切れた、家の備品が壊れた、などなど大家さんに対処してもらわないといけない状況がたくさんあります。そんな時、同じ家の違うフロアに大家さんが住んでいるとなると何かと安心です。

ネパール人に何かお願いしても、やるやると言いながら後回しにすることは日常的に見られます。それで大家さんがすぐ仕事してくれる人かどうかは大事なポイントです。またがめつい大家さんだと、何かと理由づけをしてお金をとろうとしてくるので面倒です。

大家さんが不親切だとそーとーストレスになりますので、大家さんの人となりをよく見るようにしましょう。外国人同士の情報交換、もしくはネパール人の友達の紹介などで信頼できる大家さんを紹介してもらえたら、めっけもんですよ。

 

■電気

生活に欠かせない電気ですが、ネパールでは定期的に停電します。それでインバーターによる給電システムはどうなっているか確認しましょう。自分でバッテリーを買う必要があるなら早めに手配しなければいけません。

また最近はフロアごとに電気メーターがついていることが多いですが、たまに家全体に一つのメーターしかなく、毎月世帯ごとに割って支払うというケースもあります。その場合一人暮らしの人はちょっと損することになるかもしれませんから、支払いサイトをどうするか確認しておくといいでしょう。

 

■水

水も生活に大きく関わる問題です。ネパールの生活用水は、大きなタンク車で持ってきた水を地下タンクに貯めておき、少しずつ屋上のタンクに汲み上げて使うという仕組みです。そのため、屋上の水がきれる度に汲み上げマシーンを動かす必要がありますし、地下タンクの水がなくなったら、速やかに水屋さんに連絡して車で運んでもらう必要があります。

これを大家さんがきちんとしてくれるのかを見極めましょう。大家さんの性格や忙しさによっては、屋上の水がなくなってもこまめに汲み上げてくれないかもしれません。地下タンクが空っぽになって住民から苦情が来てから水屋さんに連絡するという人もいます。ネパール人はめんどくさがりが多いので。

水って数時間なくなるだけでも結構不便ですからね!たまに丸一日水がない、2日くらい水がないこともある、みたいな状態だと生活はけっこうストレスです。この辺の仕組みも確認しておきましょう。家によっては井戸があって、そこからの水を利用できることもありますが、そういう水は生では飲まないように気を付けましょう。

排水もうまくいくか確認するのがベターです。新しい家にいざ住み始めたらトイレが詰まったとか、上の階から水が漏れてきたという話も聞きます。実際に水を流してみたりして確かめてください。

 

■安全

外国で危ない目に遭ったことはないという人もいますが、やはり立地によっては犯罪を誘発するような状況も見られますので注意が必要です。細い路地をクネクネ行って到着するような家は、危ないかもしれません。できるだけ大通りに面したor近い家が安全です。

 

実際に借家の契約をする時ですが、ネパールの大家さんは多くの場合その場で決めろと言ってきます。でも当然ながら、焦って早く決め過ぎないようにしましょう。ただ条件の良い家は競争率が高いというのも事実です。

ネパールでは家賃の前払いということで少しでもお金を払っておけば、その家をキープしたということになります。それがなければ、その日のうちに違う人が契約してしまったとしても文句は言えません。

敷金・礼金というシステムはありませんが、家を引き払う段階になって、敷金のようなものを請求されることがあります。家の中にある何は無料で利用できるのか、家を出る時に何か請求される可能性はあるのか聞いておきましょう。ま、借りる時は何も言わなくても出る時になって何だかんだ請求してくることはよくある話ですけどね。

そうそうネパールの変なシステムのひとつとして、1年や2年ごとに自動的に家賃が上がるというものがあります。事前に一切そういう話がなかったとしてもです。例えば家賃が1万ルピーだったら、1年後には11,000ルピーに、2年後には12,000ルピーにすると大家さんが宣言することがあります。

その場合は「そんな話聞いてない!」と言ってもあまり成功しません。大家さんとの関係も悪くなって住みにくくなりますので、引っ越すのが無難でしょう。ネパールの変な慣習のひとつです。ちなみに契約書ってあまり意味がありません、「あの時は書いたけど今は事情が違う」と言って、どうせ守りませんので。

 

日本で家を借りる時とはだいぶ事情の違うネパールですが、住みやすい家を見つけて落ち着けば、日本よりも楽しいこともたくさんあります。家賃は日本の何分の一もの相場ですし、周りのネパール人との交流もおもしろいと思います。ぜひ気に入った家を見つけて、ネパールライフを楽しんでください♪