ネパールの大地震から一ヶ月半が経ちました。カトマンズや地方の大きな都市は、落ち着きを取り戻しつつあります。先週金曜から学校も再開したようですし、街のお店やレストランもほとんどが営業再開しています。非常にゆっくりしたペースではありますが、復興が進んでいるのは嬉しいことです。

そしてこれから国際会議を経て復興予算が組まれるそうではあるんですが、その前にネパールではとんでもない法律ができてしまったことをご存じでしょうか?PMDRF(首相府震災救援基金)というものが作られ、海外からの救援目的の寄付や送金は、すべてそこに集められ、政府がそれを運用することになったということが先日発表されました。

これにより、政府は救援のための寄付や送金を強制的に徴収できるようになりました。たとえば日本から救援基金ということでボランティア団体のネパールの銀行口座に送金しても、その口座には入金されず、自動的にPMDRFに送られます。事実上没収されるってことです。

お金の使い方に関してネパールで最も信用ならない団体である政府が、公式なものも個人的なものも、救援目的のお金は全て手に入れてしまうんです! こんなやり方で支援金や寄付を横取りする時点で信用ならないわけですが、そもそもネパール政府が公正に上手に多額の救援基金を扱えるわけがないのに。まったく腹が立ちますね!

というわけで今後もネパールのために寄付したいと思う人は、ご注意ください。これからはどのボランティア団体に寄付しても、結局ネパール政府に没収されることになります。賄賂がはびこるネパール政府にです。それでもいいと思う人は、いいと思うNGOやボランティア団体に寄付されると良いと思います。でも政府の手にお金が渡った場合、はっきり言ってけっこうな金額は中抜きされると考えられます。(あくまでも個人的な見解)

気を付けないといけないのは、個人的な送金に関してもそうだということです。送金目的を「地震後の救援」などとすると、家族や友人宛であっても没収されてしまうんです。まったくおかしな法律ですよね! ちなみに送金目的を書かないと、銀行が受け取りを拒否しますので、この点もご注意を。

ネパールを助けようと寄付している方は、どこに寄付されるかこれまでも迷うことがあったかと思いますが、今後はいっそう気を付けてくださいね。僕はここでどのボランティア団体が良いとかいう意見は言いません。僕は僕で最も信頼できる組織に寄付していますし、その組織は胸を張って他の人にも推薦できるものではあるんですが。でもこういうことは、あくまで個人個人が決定されるべきものだと思いますので。

あ、でもひとつ提案はあります。ネパールに信頼できる友人・知人がいらっしゃるなら、その方の日本の銀行口座に振り込んで、そこからキャッシュカードやクレジットカードなどで引き出してもらうという方法が良いと思います。

日本の銀行口座→ネパールの銀行口座という送金だと手数料も高いですし没収の危険がありますが、自分の日本の口座から引き出す手数料は比較的少額です。(自動的に円はネパールルピーになって出金されます)銀行によって違いますが、例えばナビルバンクなら3,5000ルピーごとに400ルピーです。

そうやって引き出した後は、その友達の判断で使ってもらうなり、ネパールの震災現場を見て有意義な働きをしている団体に寄付してもらうなり、すればいいのではないでしょうか。個人的な寄付でそれほど大きな額ではないのであれば、これが最も無駄のない援助方法じゃないかなと思います。

そうそう、ちなみにですが先日たまたま、ユニセフのテントを発見しました。カトマンズのとある住宅街の真ん中に陣取って、欧米人ぽい人が数名活動しているそうです。ほとんど被害がない地域で、周りにも倒壊した家はなかったんですが。

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この近くに友達が住んでいるので、ユニセフの活動状況について聞いてみたんですが、ただ近所の子どもたちにおもちゃを配り、その様子を写真に撮っているだけなんだとか。そのあたり住んでるのって、被災したわけではなく、しかも比較的裕福な子どもなんですけどねぇ。。。

しかも子供たちは、無料でもらえるということで、同じ子が何度も訪ねて何度もおもちゃをもらっているそうです。確かにその子どもたちとしては嬉しいでしょうけど。その活動にどれほどの意味があるのかな?と、思っちゃいますね。そしてそこで撮った写真がどのように使われるのかも、ちょっと気になります。

ユニセフに寄付されたお金は、ほとんどが広告費と人件費になるという話を聞いたことがありますが、実際にネパールで活動しているユニセフを見ると、やっぱりそんなものなのかなぁと思いました。あくまでも僕の個人的なイメージですが。

寄付したお金はなるべく有効活用して、被災した人たちの援助に役立ててほしいと思います。大半がスタッフの給料や広告費になっているような団体には、あまり寄付したくないですよね。なので何も考えずにユニセフとかネームバリューのある団体に寄付するのも、ちょっと考えものです。

でもそうなると、自費で現場まで行ったうえ長期間無給で働いてくれる、自己犠牲の精神にあふれたボランティアスタッフで構成される組織が必要になり、それはなかなか見つかるものではありません。皆さんはそういう信頼できる組織をご存じですか?

僕の友人たちの中には、そんな稀有なボランティア組織に加わっている人たちがいて、本当に尊敬しています。僕も及ばすながら、その仲間と共にネパール復興のお手伝いをさせてもらえることを嬉しく思います。援助の方法って難しいとは思うんですが、復興作業はまだまだ時間がかかりそうですので、ぜひ引き続き応援してくださいね。