5/12にネパールで再び大きめの地震がありました。4/25のものとは震源が違い、前回のものの余震というよりは、別物の地震だったそうですね。マグニチュードは前回のものと同程度でしたが、震源が違ったためそれほどの被害はありませんでした。でも亡くなられた方がおられたのは残念です。

そうそう、4/25の地震ってマグニチュードこそ高かったですが、震度にすると5くらいだったそうですね。震度っていうのは日本にしかないものですが、やっぱり震度5とか言われると分かりやすい。日本では震度5くらいの地震は毎年のように起きていますが、ネパールにこれが来るとあんなに建物が壊れるのかーと、改めて建物のもろさを感じました。

ネパールでだらだら生活していた僕ですが、さすがに地震後は少し忙しくなっています。友人宅を訪ねて話をしたり、壊れた家の瓦礫処理や再建を手伝ったりする機会が増えました。地震によるPTSDの影響にどのように対処すればいいのか、教えてもらったりもしています。

 

ネパールの地震によって壊れた家は、程度の差こそあれたくさんあります。倒壊して明らかに住めない家もあれば、内部にヒビが入っただけの家もあります。「また大きな地震がきたら崩れるかも」と思うあまり、もう今までの家に住めなくなっている人もいます。なので外でテント生活をしているという人も多いです。

でもネパールという国では、多くの人が地震前から被災者のような生活をしてきました。つまりもともと一日の半分くらいは電気が来ない国ですし、家には水道もない、雨が降ったら雨漏りは当たり前、肉なんて一年に一回くらいしか食べれない、という生活レベルの人も多いのです。

なので日本人よりも、ある意味野性的と言いますか、アウトドアな生活に慣れている人が多く、今の被災生活には順応しているように思います。楽観的な性格も幸いしてたくましく生きているようにも見えます。

ネパール政府は昔から頼りにならないということも皆分かっているので、少しずつ自力で再建活動を始めている人たちもいます。(被災者には援助金が出るという情報もありますが、いつもらえるのか全然分からないため、それを当てにして待っているとすごく時間がかかるのです)

最近、自力で家を建て始めているネパール人の友達のところに手伝いに行くことが多いんですが、日本では考えられない「たくましさ」と「適当さ」を改めて目にしています。お金がなく物がなくてもあるもので造るというところがスゴイですし、これでいいか!と思っちゃう精神力もスゴイんですよねぇ。

たとえばネパールではレンガ造りの家が多いですが、これってセメントすら使わずに建てている家もたくさんあるんです。レンガとレンガの間は土だけ、というわけです。

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これもそのようなレンガ造りの家のひとつ。ドンガラガッシャーンと壊れてしまっています。こういう場合、使えそうなレンガを再び取り出して家を再建するというケースが良くあります。ちなみに今レンガは値上がりしていて、ひとつ20ルピーくらいになっているそうです。ネパール人にとっては決して小さい額ではないので、できるだけ再利用しています。

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これはネパール人の友達宅の土台を再び造っているところです。どんなふうにするのか聞かないままとりあえず手伝っていたんですが、何とまたレンガと土だけで組み始めたのでびっくりでした。ええ・・大きい地震が来たらまた壊れちゃうよ・・・と思ったんですが、これでOKなんだそうです。

レンガの土台や壁は「まっすぐになってるか?」「うーん、そこもうちょっと外側に押して!」とか言いながら造ってはいるんですが。ぶっちゃっけ真っ直ぐなところってありません、逆に。笑 だいたい真っ直ぐかなーという感じで積み上げていっているので、だいたい真っ直ぐな壁にしかならないんですよね。でもまあいっか!という感じみたいです。さすがネパール。

他にも近所の山から手ごろな太さの木や竹を持ってきて、穴を掘って柱を埋め、簡単な小屋のような家を造る人もいます。これも大体目測で高さを合わせて建てています。どのくらいの長さ住むつもりなのか分かりませんが、とりあえずこれでOKなんだそう。さすがネパール。

家を建てるための資材を買うのは大変だとはいえ、せめてセメントを使うとか、きちんと水平になっているか計測して建てるとかしたらいいのに・・・と気になるポイントはいろいろありますが、あくまでも僕たち外国人はお手伝い。家主の意向に沿うように助けていけたらなと考えています。

こんなふうに手作業で瓦礫処理をしたり家を建てたりしている友達が多いので、そこを転々としながらお手伝いをしています。一人加わったからといって大した戦力アップにはなりませんが、訪ねていくと喜んでくれるのが嬉しいですね。時間がかかるやり方で建てているのでいつ終わるか分からない作業ですが、できる限りがんばっていきます。

 

最近よく、日本にいる友人たちが「きっとसेइजीは忙しくボランティア活動をしているんだろう、働きすぎて倒れていないか心配だ」と気遣うメールを送ってくれます。でも間違いなく、日本の皆の想像ほどはがんばっていないのでご安心ください。多くの人が暑い中瓦礫撤去とかしているなか、こっそり近所のカフェでコーヒー飲んだりもしています。えへ。

ただ日本人ボランティアたちの中には、明らかにがんばりすぎな人たちもいます。優しくて真面目なので、ネパール人を助けるために限界を超えて助けてくれています。そういう友達や知り合いがおられましたら、ぜひ褒めて労って、無理をしないよう声を掛けてあげてくださいね。

普段しない肉体労働のため大変な面もありますが、現地の人と共に働き話ができるのは楽しい体験でもあります。余震に気を付けつつ、引き続きビスターレィがんばっていきますね。