ネパールに長期滞在したいなら、学生ビザを取得することがベターな方法です。観光ビザだと年間150日まで滞在できますが、1年の半分以下ですからね。そしてビジネスビザやワーキングビザは自力で取得するのは非常に難しく(ネパール人とのコネが必要)、投資家ビザはかなりのお金が必要になります。

学生ビザの中でも最も取得しやすいのが、国立トリブバン大学のビソバサ言語学科です。一度に半年分のビザを発行してもらえます。ネパール語を勉強しつつビザももらえるということで、世界中のネパール好きな人たちが留学目的で集まっています。

このビソバサへの入学方法ですが、2015年時点の情報を書いておきますね。これを参考にしつつ、変更点などを確認しながら行なってください。

日本ならまず下調べをしてから現地に行くというのが普通だと思いますが、ネパールではまず現地に行って調べます。ネットで調べてから行こうなんて考えてる人は、ネパール生活初心者だと言わざるを得ません(ブログで情報提供している僕が言うのもアレですがw)。

とにもかくにも、まずは現地に行かないと本当の情報が手に入らないのがネパールなのです。経験者の日本人友達がいる場合などは、詳しく聞くといいと思いますけどね。想定される事前準備をしてからビソバサに行くのもいいですが、まずビソバサに行って正確な情報を得るのが一番良い方法だとは思います。

でもま全体像を把握するためにも、ここに申し込み手順を書いておきますね。ある程度の参考にしていただけると嬉しいです。

 

1.日本大使館に行って、NO OBJECTION LETTERをもらう

このノーオブジェクションレター、何で要るのか非常に疑問に思うシステムなんですが、(文面読むと、何でこれいるの?と誰しもが思います)必要な場面がけっこうあります。ちなみにほとんどの場合コピーでOKなので、大使館でもらったらコピーを取り、原本は保管しておきましょう。ネパールに来たら早めに在留届を出し、ついでにノーオブジェクションレターをもらっておくことをお勧めします。

※ 日本大使館のWebサイトからPDFファイルをダウンロードすることもできるようになりましたので、必ずしも大使館まで取りに行く必要はありません。詳しくは下のリンクをご覧ください。

ネパールの日本大使館による、ノーオブジェクションレターの配布について

 

2.銀行口座を開設

大学入学のための事前準備として、銀行口座の開設があります。入学の際と学生ビザ発行の際、銀行残高証明が必要だからです。一定以上の生活費があることを証明しないと、長期滞在ビザは発行してもらえないのです。(日本の銀行口座のはダメと言われます)

銀行口座開設の方法ですが、パスポートとそのコピー、パスポートサイズの顔写真、ノーオブジェクションレターを持って銀行に行くだけですので、特に難しいことはありません。ただ、銀行によって必要書類が違うことがあるので直接確認してください。大家さんの情報や、電気か固定電話などの領収書が必要なことがあります。

どの銀行がいいのか聞かれることがありますが、家から近いところでいいと思います。迷ったらエベレストバンクやヒマラヤンバンクなど、有名所にしておくといいのではないでしょうか。どの銀行にするにしても、本店か大きめの支店だと待ち時間が短くていいかもしれません。

申込書に書くのは、パスポート情報の他に携帯電話番号(そうだ携帯も作っておかないといけないですね)、住所などです。自分の家の住所って知らない人が多いので、大家さんに確認しておくといいと思います。

口座はルピー、円、ドルなど選ぶことができます。自分が現金で何をどれくらい持っているかによりますが、円やドルで預けても引き出す時はルピーになります。でも口座を閉設する時は、円で預けたなら円で返してくれるという銀行が多いです。

銀行の残高証明用は、大学に半年通うなら1500ドル、1年通うなら3000ドルを預けることが必要です。いわゆる見せ金ですから、手続きが終わったら引き出して使っても構いません。円なら15万円、ルピーなら15万ルピーなど、1500ドル相当のお金が入っていれば大丈夫です。レートは変動しますが、とりあえず2015年1月時点では1ドル100円と考えたらいい感じでした。

 

3.ビソバサ大学で申し込み用紙をもらう

続いて、ビソバサ大学に申し込み用紙をもらいに行きます。

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大学内のこの建物の3階、奥のほうにある21番、Accountと書いてある部屋が事務所です。ここに留学関係の手続きを一手に引き受けているディディがいます。ビソバサに入学したいというと、一応の入学手順の説明をしてくれます。

このディディは基本的には10時~16時くらいまでは居ると思いますが、13~14時あたりはカジャを食べているのでいないことが多いよう。そして他の用事で居ないこともよくあります。居なければ待つか出直すしかありません。一発で会えたらラッキーです。

申込書をもらう時なんて、引き出しから用紙を出して渡すだけなのに他の事務員は代行してくれないんです。何でそれくらいのことができないんでしょうかねぇ。融通が利くところと利かないところ、日本とはえらい違いですよネ。

申し込み時期ですが、入学予定日から2か月前が締切です。2月からのクラスは前年12月末、8月からのクラスは6月末。これを過ぎると入学金のほかに手数料が上乗せされるそうです。

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そして今はこんな用紙を配布してくれるんですね、ずいぶん親切になりました。ここに、入学に必要なものが記載されています。全部じゃないですけどね。笑 こういう用紙を準備するなら、全部書いておいてほしいなぁ。

この用紙に書いてあるのは以下のものです。

  1. 入学予定日前日までの観光ビザ
  2. 日本大使館が発行する「ノーオブジェクションレター」
  3. 銀行残高証明1500 or 3000ドル分
  4. 履歴書(これは日本人は必要なしです)
  5. パスポートサイズの顔写真3枚
  6. 戸籍謄本のコピー(独身者なら必要なし)

BIODATA(履歴書、つまりここでは高校の卒業証書)のコピーは、日本人は提出しなくてもいいようです。そして夫婦の場合はどちらかが学生になれば、配偶者にもビザが発行されます。そのためには戸籍謄本のコピーで証明しないといけないそうです(発行されてから3ヶ月以内のものでないといけないという情報あり)。2人分ビザが欲しい場合は、必要書類は2人分、銀行残高も2倍必要です。

一番下の注意書きには、全授業の70%以上出席しないとペナルティがつくよということが書いてます。ビザが欲しくてビソバサに申し込むけど授業には出ずに遊びまくってやるぜ!へへーん!という外国人がいるからです。最近ネパールの教育省がこれを問題視しており、出席率が70%に満たなかった人はブラックリスト入りするという話を聞きました。

学生ビザをもらったのに大学に行かなかった人は、その後観光ビザも取れなくなったという話も聞きます。最近ネパールのお役所も少しずつコンピュータでデータ管理するようになってきました。一度ブラックリスト入りしてしまうと、他にもペナルティが発生する可能性があります。

くれぐれも、学生ビザだけもらってドロン!ということは止めましょう。そして病気などやむを得ない事情により留学途中で帰国する時は、ちゃんと大学に伝えましょうね。先生たちや事務員がちゃんと理解してくれれば、教育省にも口利きしてくれます。

さて話を戻し、入学申込書の買い方です。大学を出てすぐ左に曲がったところに、ネパールバンクの小さな支店があります。ビソバサで何か買う場合はすべてここで支払い、そのレシートを持っていく必要があります。

夫婦どちらか一方だけが大学に通ってビザは二人分欲しい場合、戸籍謄本を英語に翻訳したものが必要になります。日本大使館でもしてくれますが、ビソバサの日本語科の先生もやってくれます。そしてビソバサのほうが安いです。

日本語科の先生たちは親切で何かとお世話になる機会が出てくるので、仲良くなっておいて損はありません。僕は日本語の授業を手伝ったりしてゴマすりしてます。あらからさまなワイロはだめですよ(笑)。

翻訳を大使館ではなくビソバサで依頼することのデメリットは、先生が忙しかったら時間がかかることですが、それでも2~3日ってとこです。この翻訳サービスを利用する場合も、手数料は近くのネパールバンクで支払い、レシートを持っていきます。

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これがネパールバンク。分かりにくいところですが、大学を出てすぐですので見落とさないように気を付けましょう。ビソバサ入学申込書は1枚500ルピーです。ここで支払い、レシートを持って再び事務所に行くと「入学申込書」と「入学金支払用の銀行振込用紙」をもらえます。

 

4.NABIL BANKで入学金を支払う

学費はNABIL BANKの指定されたビソバサ口座に振込むことで支払います。ナビルバンクに置いてある振込用紙は原本と控えの2枚セットのものしかありません。原本・大学控え・生徒控えの3枚セットの振込用紙を使う必要があります。

大学近くの支店に行けと言われるかもしれませんが、じつはナビルバンクならどこでもOK。入学金が150ドル、学費は半年で250ドル、一年なら500ドルです。半年通うなら合計400ドル、1年通うなら600ドル必要ということですね。支店によっては振込手数料も取られます。米ドルは余分に持っておくのがベターです。

ちなみに仏教寺で有名なスワヤンブナートの近くにある、ナビルバンク・ハルチョーク支店では手数料は取られません。近くに住んでいる人はそこで支払うといいかもですね。ま、微々たるものですけど。

そしてナビルバンクで銀行口座を作っておけば、支払いと同時に銀行残高証明も発行できるので手間が省けます。僕もナビルに口座を持っています。ハルチョーク支店にはエネゴリ君そっくりの支店長がいるんですが、彼は日本語も少し分かるしすごく親切なので、困ったことがあったらエネゴリ君を呼んでください(転勤とかになってなければいいんですが)。笑

 

5.必要なものを揃えて、再びビソバサへ

ビソバサ入学のために必要なもの、できる限り細かく書いてみますね。

  • ビソバサ大学申し込み用紙
  • パスポート原本
  • パスポートの最初のページと最新ビザページのコピー2枚
  • ノーオブジェクションレター、コピー2枚
  • 学費支払いの銀行レシート、コピー2枚
  • 銀行残高証明(滞在半年1500ドル、一年3000ドル)
  • パスポートサイズの顔写真3枚

以上のものが必要です。銀行の残高証明はあまり古い日付のものだと受け付けてくれないので、前日か当日のものを準備しましょう。1ヶ月前のでもOKだったという声も聞きますが、次もそうとは限りません。このへんはチェックする人の気分次第。

そして一回でも出直しを防ぐためには『言われてないものでも、とりあえずすべての書類を2枚以上コピーしておく』ことをお勧めします。これはネパールで何らかの手続きをする時の鉄則です。

いろいろサインしたりして申し込みが完了したら、次はいつ来ればいいのか?を聞いてください。大体、2月スタートのクラスなら1月後半あたり、8月スタートのクラスなら7月後半あたりに、もう一度ビソバサを訪れます。

 

6.ビソバサで学生ビザ申請に必要な書類をもらう

入学希望者が申込書を提出した後、ビソバサの担当者はそれを教育省に提出します。ここでチェックが行なわれ、入学できるかどうかが決まります。初めての人はほとんど心配する必要はありませんが、以前入学したのにドロンした人は、おそらく再入学はできないでしょう。

教育省からのOKが出れば、ビソバサは生徒名簿を作成します。それが出来上がるのが、授業開始予定日の直前あたり。早くても1週間前くらいです。そのあたりで一度ビソバサに電話し、自分の名前を伝えて名簿はできたか?と聞きます。できていれば、それを受け取りにビソバサに向かいます。

そこで同じクラスの生徒の名前やパスポート番号などが入った、個人情報ダダ漏れのリストをもらいますので(笑)、自分用にコピーを取らせてもらいます。そのコピーにビソバサのハンコを押してもらったら、ビソバサ入学手続き自体は完了。入学できることは確定です。

 

7.学生ビザ取得のため、イミグレーションオフィスへ

続いて学生ビザの手続きです。事前にビザのオンライン申請を行ない、プリントアウトしておきます。やり方は観光ビザとほぼ同じで、大学名や、いつからいつまでのビザが欲しいのかを入力します。

学生ビザのオンライン申請はこちらから

イミグレーションオフィスには、観光ビザが切れるまでに行ってください。切れてから2日経ってから行ったら「そのくらいならいいよ!」と言われたという話も聞きますが、一応1日でも不法滞在になると罰金を払うことになります。

イミグレに持参する必要があるものは以下の通りです。

  • パスポート原本
  • パスポートの最初のページと最新ビザページのコピー
  • ノーオブジェクションレター
  • 学費支払いの銀行レシートのコピー
  • 銀行残高証明(滞在半年1500ドル、一年3000ドル)
  • ビソバサでもらった名簿

この時も、パスポートや各用紙はコピーを準備しておくのがベターです。あと顔写真も、要らないとは思いますがパスポートサイズのを準備しておくと無難。毎年入学時期はかなりの人数がイミグレに押し寄せます。やっと順番がきたと思ったのにひとつ書類のコピーが足りない!となると、それを取りに行くだけで、また最後から並び直し。かなりの時間ロスになるのです。

バンクステイトメント(銀行残高証明)は、前日までの日付じゃないといけない、いや一週間以内のものだ、いやいや一か月前に発行したやつでもOKだった、など、その有効期限は諸説あります。でもできるだけ申請日から近い日付のものを準備しておきましょう。

学生ビザの申請は、イミグレの3階です。そこで申請をし、名前を呼ばれるまで待ち、呼ばれたら渡される用紙を持って一階に行き、ビザ代を支払います。学生ビザは一ヶ月50ドルですが、ドルでもルピーでも支払えます。

支払い終わったらもう一度3階に行き、レシートを提出。またしばらく待つと、学生ビザが発行されたパスポートを返してもらえます。この時、日付が間違ってないかすぐ確認しておきましょう。手書きなのでミスも多いのがネパールです。間違いなければ、これでネパールにおける長期滞在ビザを得たことになります。バダイチャ!(おめでとう!)

 

ビソバサに留学して学生ビザを取得するための費用、改めてまとめておきますね。

  • 半年…学費400ドル+ビザ代300ドル+銀行残高1500ドル
  • 一年…学費650ドル+ビザ代600ドル+銀行残高3000ドル

最低でもこれだけの費用を準備しておく必要があります。繰り返しになりますが、学費はドルでしか払えませんが、ビザ代はルピーでも払えます。残高証明は円でもドルでもルピーでもOKです。

面倒くさいビソバサ申し込み→学生ビザ発行までをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか? いつ行ってもビソバサのディディが居ないとか、何度も出直さないといけないとか大変だと思いますが、このブログの情報も参考にしていただき、ネパールに興味を持つ人が大勢訪れてくれることを願っています。

一年通してネパールに住むと、この国の良さ・楽しさを一段と感じることができますよ!ぜひカトマンズでのビスターリィ・キャンパス生活を楽しんでください♪